MPF Easy|すべての受託者が年内にプラットフォーム加入 MPF局「多重暗号化で個人情報を保護」

香港強制積金スキーム管理局(MPFA)の劉麥嘉軒主席は、積立金電子プラットフォーム「積金易(MPF Easy)」の導入が最終段階に入り、
すべての受託者が2024年12月までに参加すると発表しました。残る3社の受託者は今後3か月以内に順次参加し、業界の2つの制度プランも年内にシステム開発を終える予定です。関係団体や業界関係者との協議を経て、具体的な導入日程を発表するとしています。
当局は、まず資産規模の小さい受託者から参加させ、その後大規模受託者を段階的に追加する方式を採用。これによりシステム負荷を分散し、安定した運用を確保しながら性能を検証・調整できると説明しました。
一方で、かつて「大量の利用者データが中国・佛山で処理される」との噂があり、プライバシー保護への懸念が広がっていました。これについてMPFAは、「積金易」の設計・構築・運営では個人情報保護とデータセキュリティを最優先としており、以下のような措置を講じていると強調しました。
- すべての個人データを多重暗号化
- 香港域内のサーバーに保存し、国外へは送信しない
- 政府の機密情報管理方針や国際的な情報セキュリティ基準を遵守
- 独立した第三者機関による定期的なリスク評価と監査
- 24時間体制のネットワーク監視でサイバー攻撃を即時検知・遮断
- データ閲覧は認可された職員のみ、専用のセキュリティエリア内で暗号化システムを通じて可能
- データの複製は禁止
これらの措置は香港の「個人データ(プライバシー)条例」にも準拠しているとしています。

