防止虐待児童会:昨年度1,144件の通報・相談のうち18%が児童虐待疑い 最も危険なのは6〜8歳

香港の防止虐待児童会(Against Child Abuse、ACA)は20日、2024/25年度のサービス統計データを発表した。
同会のホットラインには 1,144件の通報・相談が寄せられ、そのうち 207件(18%)が児童虐待の疑いがあるケースだった。
データによると、6〜8歳の子どもが最も高リスク群であり、虐待の疑いを受けた241名の児童のうち 24%が6〜8歳、次いで 3〜5歳が22% を占めた。
■ 虐待の疑いの多くは家庭内で発生:加害者の69%は家族
同会によると、虐待が疑われるケースの 69%が家族内で発生。
また、通報の64%は家族からで、そのうち 母親が76% を占めた。
近年、保護者が育児やしつけに悩み、自ら支援を求める傾向が強まっているとみられる。
さらに、間もなく実施される 「児童虐待強制通報条例」 の影響もあり、一般市民・近隣住民・専門職からの通報が 35% に達し、社会全体で児童保護への意識が高まっている。
■ 危機要因の67%は「保護者の育児スキル不足・感情問題」
個別ケースの分析によると、虐待につながる要因の 67%は保護者側の育児スキル不足や情緒不安定が関係していた。
また 25%は子どもの行動特性や特別支援ニーズ が背景にあるとされた。
ACAは、これらの要因が幼児期から学齢期への移行期(3〜8歳)に特に集中している点を指摘し、
「保護者が子どもの学習プレッシャー、情緒管理、しつけへの対応に追われている」と分析する。
■ 政府への提言:体罰全面禁止や児童データベースの整備を
防止虐待児童会は、香港政府に対し以下の支援措置を求めている:
「児童虐待強制通報条例」実施に向けた十分な支援体制の整備
体罰の全面的な禁止
ポジティブ・ペアレンティング(正面管教)の普及オンライン性犯罪への法的対応強化
児童に関する「中央データベース」構築による政策支援同会は
「政府・専門家・地域社会が協力し、子どもを守る包括的な保護ネットワークを築くことが重要」と強調した。

