香港での会社清算・解散・休眠について徹底解説
日本企業が知っておくべきポイントと安心の進め方
香港は国際ビジネスの中心地として知られ、会社設立や撤退の手続きも法的に整備されています。
この記事では、日本企業の皆様にもわかりやすく、清算(Liquidation)・解散(Deregistration)・休眠(Dormant) の違いや流れをQ&A形式で解説します。
Q&A:香港の会社清算・解散・休眠ガイド
Q1:香港で会社を清算するのは難しいですか?
A1:手続きはやや複雑ですが、制度が明確で専門家も多いため安心して進められます。
香港は英国法を基盤としており、会社法制度がしっかり整っています。
多くの日本企業が会計士・弁護士のサポートを受け、スムーズに完了しています。
Q2:「清算」「解散」「休眠」はどう違いますか?
A2:目的や会社の状態によって手段が異なります
| 区分適用条件特徴期間の目安 | |||
| 清算(Liquidation) | 資産・負債がある会社 | 清算人が債務処理・資産処分を行い会社を終了 | 約12〜18か月 |
| 解散(Deregistration) | 資産・負債・未納税がない会社 | 簡便でコストも低い | 約6〜9か月 |
| 休眠(Dormant) | 一時的に業務を停止したい場合 | 会計監査不要・将来再開可 | 無期限で維持可能 |
Q3:休眠会社とは?
A3:香港会社法(Companies Ordinance)に基づき、事業活動を一時的に停止した状態の会社です。
取引を行わない限り、監査・会計報告が免除されます。
ただし、以下の義務は継続します:
- 年次報告書(Annual Return/NAR1)の提出
- BR更新
- 登録住所・会社秘書役の維持
- 金銭取引・営業活動の停止
おすすめケース
- 一時的に香港事業を停止するが、会社名やライセンスを保持したい
- 将来再開を視野に入れている
- 清算コストを抑えたい
Q4:清算の進め方は?
A4:以下のステップで進行します
- 株主による特別決議で清算開始を決定
- 清算人(Liquidator)の任命
- 登記所への決議届出・公告
- 清算人が資産売却・債務整理
- 税務局(Inland Revenue Department)の「No Objection Letter」取得
- 最終報告書を提出 → 会社正式解散
Q5:費用と期間の目安は?
A5:
- 解散(Deregistration):約6〜9か月/HKD 10,000〜18,000前後
- 清算(Liquidation):約12〜18か月/HKD 20,000〜50,000前後(内容による)
- 休眠(Dormant):年次報告・住所維持のみ(低コスト)
Q6:日本企業が注意すべき点は?
A6:
- 清算前に税務申告・債務精算を完了しておくこと
- 清算開始後は取締役権限が停止される
- 銀行口座・未納税があると遅延の原因に
- 「完全撤退」でなければ、休眠化の方が柔軟でコスト効率が高い
香港の会社制度は、
✔️ 英国法ベースの法的安定性
✔️ 行政プロセスの透明性
✔️ 専門家による支援体制の充実
により、外国企業にとって極めて安心できる環境です。
会社をたたむのも、眠らせるのも、再び動かすのも、ルールに従えばスムーズで安全。
事業計画に応じて「清算」「解散」「休眠」を上手に使い分けましょう。

