台風シーズン異例!風球が出れば戦後初の新記録に

香港天文台は9月28日、フィリピン東方の低気圧が発達し、ルソンを経て南シナ海に進む可能性が高いと発表しました。
この低気圧は10月4日〜5日の「迎月夜」に香港へ影響し、海上のうねりや沿岸・高地で3号風球相当の強風が予想されています。
中秋節の10月6日は曇り時々にわか雨で、月見に影響が出る可能性があります。
今年はすでに11の熱帯低気圧・台風で風球が発令され、1974年と並び戦後最多記録となりました。
もし今後さらに風球が出れば、1946年以降で新記録更新となります。
今年発令された風球(9月28日現在)
天文台の資料によると、今年これまでに11の熱帯低気圧〜超大型台風で風球(1号以上)が発令されています。
- 無名の熱帯低気圧:2個
- 熱帯暴風雨:「藍湖」
- 強い熱帯暴風雨:「バタフライ(蝴蝶)」、「ターパ(塔巴)」、「ミナ(米娜)」
- 台風:「ウェイパー(韋帕)」
- 強い台風:「ダナス(丹娜絲)」、「ヤンリュウ(楊柳)」、「ジェンユー(劍魚)」
- 超大型台風:「パカーサ(樺加沙)」
このうち「ターパ」では8号風球が、「ウェイパー」と「パカーサ」では最高レベルの10号風球が発令されました。
天文台の記録によれば、1946年以降で10個以上の低気圧が香港に影響した年は1964年(10個)、1974年(11個)、1980年(10個)、そして今年2025年の4回目。すでに1974年の記録に並んでおり、今後さらに風球が発令されれば戦後最多の新記録となります。

