閉店ラッシュ 彩龍皇宮大酒楼が閉店との情報 かつてはTVBスターたちの行きつけの店

香港の牛池湾にある彩雲商場の老舗「彩龍皇宮大酒楼」が、今月15日をもって閉店するとの情報が広まっている。

事実であれば、40年以上にわたる営業の歴史に幕を下ろすことになる。

彩龍皇宮大酒楼は、かつて無綫電視(TVB)の旧本社があった清水湾テレビシティに近いことから、多くの芸能人が訪れることで知られた。

SNS上では、故・李香琴をはじめ、米雪、曾華倩、苗僑偉、黄日華などの人気スターを目撃したという書き込みも見られる。

近年も同店では「経典懐旧金曲の夜」などのイベント宴会が定期的に開かれ、麥徳羅、鄧英敏などの歌手がステージに立ったほか、今年3月21日には李龍基が「聲浪重啟・榮耀の夜」と題したディナーショーを開催し、1テーブル12人で4,688香港ドルという豪華な内容だったという。

彩龍皇宮大酒楼は1970年代に開業し、地元では宴会や飲茶の定番として長年親しまれてきた。

一方で、閉店の報道について店側は「正式な通知は受けていない」とコメントし、店舗内外にも閉店告知は確認されていない。

無綫電視が現在の将軍澳創新園に移転する以前、清水湾テレビシティから市街地へ向かう主要ルートの途中にある彩雲邨は、多くのTVB関係者の通り道だった。

そのため、彩龍皇宮大酒楼は自然と芸能人の「行きつけ」となり、当時は時折、古装(時代劇の衣装)を着た俳優が食事する姿が見られ、近隣の住民たちがサインを求めて集まる光景もあったという。