大湾区産業発展指数 香港は金融、貿易物流、文化・スポーツ・観光が先行 イノベーション・テクノロジー分野は第2位

シンクタンク「団結香港基金」は21日、「大湾区産業発展指数2025」を発表した。
報告によると、香港は金融サービス、貿易・物流、文化・スポーツ・観光の分野で他の都市を上回り首位を維持したが、
イノベーション・テクノロジー分野では深圳と広州に次ぐ順位となった。大湾区全体の主要6産業の成長率は前年比約2%上昇し、
特にイノベーション・テクノロジーが約15%増で成長を牽引した。
この調査は団結香港基金と大新銀行が共同で実施し、AIと企業の海外進出をテーマに3,400社以上の企業を対象に行われた。
6産業(金融、創科、貿易・物流、製造、建設・不動産、文化・観光)の成長率は前年の4.9%から7.1%に上昇。
中でも創科は14.8%の増加、製造業も8.1%成長した。
また、大湾区企業の半数以上が海外進出に意欲を示し、人気の進出先は東南アジア(34.8%)と中東(16.6%)で、
欧米を上回った。団結香港基金の水志偉副総裁は、約8割の企業が「AIが産業高度化の鍵」と回答したとし、政府に対してAI人材育成やデータ流通促進、公共AIプラットフォームの構築を提言した。

