水務署署長、広州で「粤港澳大湾区節水産業イノベーション発展大会および博覧会」に出席

香港特別行政区政府水務署の署長、黄恩諾(ウォン・ヤンノー)氏は、

9月23日、広州の白雲国際会議センターで開催された

「粤港澳大湾区節水産業イノベーション発展大会および博覧会」に出席し、

同時に発足した「粤港澳大湾区節水産業連盟(節水連盟)」の設立・始動式典に参加しました。

節水連盟の設立と共同宣言

式典では、黄恩諾署長のほか、

  1. 中国水利部 珠江水利委員会主任 呉小龍 氏
  2. 広東省水利庁副庁長 陳柬和 氏
  3. 澳門海事及び水務局局長 黄穗文 氏

が出席し、節水アピール声明(節水倡議書)の発表を共同で見届けました。

この声明は、大湾区における高品質な節水産業発展の方向性を示し、

広域的な節水協力の新たな章を開くものとなりました。

黄署長の挨拶

開会式で黄恩諾署長は次のように述べました:

「地球規模の気候変動を前に、水資源の持続的管理は

高度に都市化された大湾区にとって極めて重要です。

香港は大湾区の中心都市として、域内の他都市と積極的に協力し、

水資源管理の課題に共に取り組んでいきます。」

さらに同氏は、

「香港は『一国二制度』の下で、『国内連携と国際接続』という独自の優位性を発揮し、

国家のスマート水管理および節水技術分野での実力を国際社会に示し、

『節水型社会』構築に向けた大湾区モデルを提案していきます。

節水連盟の設立は時機を得た取り組みであり、

技術・政策・市場資源を効果的に統合し、

節水技術革新と産業連携のプラットフォームを築くものです。」

と述べました。

節水連盟の始動

その後、黄署長は連盟の代表らとともに節水連盟の始動式に参加。

これにより、政府・企業・大学・水務機関が連携し、

より緊密な域内協力体制を構築していくことが正式に示されました。

同連盟は、香港・マカオ・および大湾区9つの内地都市にある

節水産業関連企業・大学・水務機関によって構成されます。

今後の展望

水務署は、水利部珠江水利委員会・広東省水利庁・澳門海事及び水務局と連携し、

節水連盟の運営を共同で指導していく方針です。

今後はこの連盟を通じて:

  1. 大湾区に適用できる初の用水効率ラベル制度(Water Efficiency Labeling Scheme)の策定
  2. 節水技術の革新と実用化の推進

など、域内の節水分野における協力をさらに深化させていく予定です。